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弓部置換のウェットラボ

img_2945エチコンさん主催の弓部置換のウェットラボのお手伝いをしました。荻野先生がコースディレクターです。ラボのセッティングは事前にエチコンさんと打ち合わせして、箱の底に下行大動脈を固定するようにしたところ割と本物ぽい雰囲気になりました。動脈瘤手術はどんどんステントグラフトに押されて減ってますが、ステントで治るなら患者さんにとっては良い事です。日赤もステント治療は数年前まで正直全国レベルから遅れを取っていました。3年前から自転車仲間の坂口(兄)先生に指導して頂き、澤木医師がステント実施医指導医を取り今では県内有数の治療実績となり弱点を克服出来ました。

しかし動脈瘤手術もキッチリ技術を伝えて行かなければなりません。いつもウェットラボをすると私達はやりっぱなしで帰ってしまいますが、準備と片付けをして下さる社員の方々には感謝です。

大怪我からの回復

私事ですが7月に淡路島でロードバイク乗っていてよそ見して川に落ち、多発骨折しました。死んでもおかしくない怪我でしたが淡路医療センター、神戸日赤、兵庫県災害医療センターで的確な治療が受けられその後の自院でのリハビリも進み10月から元どおり仕事復帰出来ました。12月に3病院にお礼と復帰の報告をして来ました。もう手術やってると言ったら随分驚かれました。阪神淡路の震災を機に兵庫県の救急は充実したらしいです。今回の救急医療は別に自分が医者だから特別扱いされた訳ではなく、このような医療が恒常的に行われていることに価値があると思います。医療は社会の財産です。素晴らしい先生方がコンビニ受診などで疲弊する事が無いよう願います。

休みの間患者さんには迷惑をおかけし申し訳ありませんでした。

タイ Ramathibodi hospitalでのライブ手術

2016年6月にタイのSchart先生の招きで、MICSの講演と翌日内視鏡下僧帽弁形成のライブ手術をしました。3Dプロジェクターを会場にカールストルツ代理店の方が準備して下さり、世界初?3D内視鏡ライブ手術が実現しました。患者さんは20代の女性で感染性心内膜炎後でした。前尖の半分の腱索が消失しており、ゴアテックス人工腱索を3本再建してリングを付けるという普通の形成で上手くいきました。しかし、会場と英語でやりとりしながら慣れない環境でする手術はだいぶ堪えました。殆ど、能力の限界近くを使った気がします。翌日はMICS-AVRでしたがこれはライブではなかったので、楽勝でした。ライブ手術は日本ではやったことがありますが、これはなかなか貴重な体験でした。貴重な機会を与えてくださったSchart先生に感謝。img_2943

さて、タイの心臓外科事情ですがまず心臓外科医は200名ちょっとしかいません。人口は日本の半分ほどです。小さなマーケットですので自国語の教科書というのは成立せず、大学教育も教科書もすべて英語だそうです。若い先生もみな上手に英語をしゃべります。実はこの事情は韓国、台湾、シンガポール、マレーシア アジアの日本以外の国でも同じです。自国語の教科書があり医学教育を受けられるのは日本ぐらいのものです。日本人にとっては利点でもあり、弱点ともいえます。

 

6月の胸部外科学会関東甲信越地方会で講演

今年を振り返るシリーズ。

6月には医科歯科の荒井教授にお招き頂き、MICSの講演をしました。東京は歴史と先端施設が入り混じり、名古屋とは都市としての厚みが違います。上野の鷗外荘、森鴎外のかつての居処で文壇処女作の「舞姫」がここで書かれたそうです。私以外は錚々たる教授の面々です。img_2417

ニューヨーク大学ルルメ先生来訪

img_249611月1日 浅井先生のISMICSウインターワークショップの為来日されたNYUのルルメ先生が日赤訪問されました。ルルメ先生はフランス出身のちょいワル風イケメンです。ダビンチ手術の名手です。3D内視鏡でも同じ様な手術が出来る事を3Dプロジェクターを使ってプレゼンしたところ、けっこう驚かれていた様子でした。後日サイン入りの写真を送ってくれました。なんだかちょっと国際化した感じで嬉しい出会いでした。アテンドのメドトロニック様ありがとうございました。

ISMICSでの発表

今年のMICS関係での出来事を振り返って書いています。6月にはモントリオールでISMICS国際低侵襲心臓外科学会があり、所先生が2演題発表してくれました。 右腋窩切開のAVRと正中切開AVRをpropensity matching して比較したところ、腋窩切開は安全性は変わらず輸血率や術後入院の面で有利との結果です。もちろん創の見た目は圧勝です。質問で正中群の遮断が長いんじゃないかと言われた様です。主に若い先生が正中の執刀してるので80分ぐらいかかってますが実はSTSデータベースの平均も70分台なのです。人はチャンピオンデータだけ記憶に残っていつもそれくらいでやってる気になっていますが、データを客観的に処理すると意外と大した事無いものです。

もう一つは3ポート内視鏡下僧帽弁の発表で電子ポスターでした。これは実は私の演題でしたがポスター発表にモントリオール行くのもどうかと思い、読み原稿を所先生に渡し「このまま読み上げてください」とお願いしてしまいました。

日本低侵襲心臓手術学会第一回学術集会 JAPAN MICS Summitの大会長を務めました

今まで研究会だったMICSサミットが日本低侵襲心臓手術学会として法人化されました。MICSサミットは学会の年次学術集会の名前になりました。丁度巡り合わせで私が第一回学術集会の大会長の任を与えられ2016年7月2日盛会裏に会を終える事が出来ました。参加の先生方、協力会社様には厚くお礼申し上げます。市中病院にあって全国学会の会長を務める機会は得難い僥倖であり、理事長の澤教授には感謝してもしきれません。J-micsの理事として、新規デバイス委員長として安全で楽に出来るMICSの普及に努めたいと思います。

EACTSヨーロッパ胸部外科学会で発表してきました。

10月頭のEACTSでは3ポート法の内視鏡下僧帽弁形成、250例の経験を発表しました。怪我がまだ癒えない中、バルセロナへの旅は辛かったですが反響はかなり良かったので行った甲斐があるというものです。冒頭の写真は金沢大学の竹村教授が撮ってくれました。