開胸器を使わない完全胸腔鏡下AVR用のモンロー剪刀をミドリジャ社に作ってもらいました。特徴は見ての通り、狭い幅の肋間からでも先端が開いて使える様になっています。柄の変曲点は先端から13cm、今までの腋窩切開AVRで計測した創から大動脈弁までの平均的な距離に合わせています。長いメッツェンバウム剪刀でも使えない事は無いのですが、確実に創との干渉が減って使いやすくなります。2軸式のスライダー剪刀でなくあえて一軸にしているのは、ハサミを使う時に無意識に行う先端の合わせ操作ができるようにする為です。二軸式ではこれが出来ないので硬い弁が切れる様にする為には軸のカシメを固くする必要があり、動きが渋くなってしまうんですね。
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